令和2年2月18日(火)14:30-17:00
電気工事会館4階会議室

参加者
福岡県電工組青年部協議会さまより13名
九州電設資材卸業協同組合(福岡・北九州支部)より6名

昨年11月26日(火)に開催した、全九電協青年部協議会さまとの意見交換会に続き、商圏を同じくする若手経営者が、より具体的かつ実直に意見を交換することで、業界の諸問題についての解決や仕事の創造に結びつけたいという、工販の強い思いが一致し、このたび福岡県内の工販組合員による意見交換会が実現。
工販がかかえる2つの大きなテーマについて活発に意見を交換しました。

  • 新規入職者に対する育成・離職防止などの対策について
  • 新たな連携先等の検討

本会に対する期待は高く、福岡県電気工事業工業組合さまからは花元理事長、当組合からは忍田理事長がオブザーバーとして参加されました。

福岡県電工組青年部協議会 斎藤会長

今回の発起人である福岡県電工組青年部協議会 斎藤会長は、「全日電材連会長、全日電工連副会長のお膝元である福岡県での開催は大変意義あるもの。今回の二つのテーマは建設業界全体で検討すべき大きな問題であるが、同じ電気に携わるものとして、社会的地位と魅力度の向上を目指し、明るい未来のために、大きな視点をもって意見交換していただきたい。」と熱く語られました。

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テーマ1:新規入職者に対する育成・離職防止などの対策について

3班にわかれてのグループディスカッション形式をとり、意見の交換に入りましたが、どのグループも大半の時間を費やし熱く議論されていたのは、やはり人財の確保の難しさについて。
「電気工事業」「電材卸業」に対する認知度の低さから、人がまず集まらない。と参加者は口を揃えていました。

電気工事組合さまでは、地域の電気工事業界への人材供給の活性化、技術者確保に向け、電気系教育機関との交流事業を早くから実地されていますが、「電器屋さん」「家電量販店」との区別がついていない教員さえいるのだとか。
現代社会で最も重要なインフラであるといっても過言でない「電気」を安全に供給するために、なくてはならない業界であるにも拘らず嘆かわしい限りです。

一方でこんな話も聞かれました。
2018年9月に発生した、北海道胆振東部の地震で“ブラックアウト”を経験し、「電気」のありがたみを身にしみて感じた北海道の学生のなかには、将来は電気に携わる職業につきたい!と、電気科への入学希望者が震災前に比べて10%も増えたそうです。(斎藤会長談)

「電気」に関する啓蒙活動と同時に、この業界が担う重要な役割、魅力、やりがいを広く伝えていくことが組合に求められていると感じました。

花元理事長、忍田理事長もグループに加わり生の声を聞いています。

テーマ2:新たな連携先等の検討

材料支給の現場の増加、エンドユーザーに材工とも直販する業者の進出、家電量販店の一棟まるごと受注、ネット販売等、商流は大きく変わり、利益を生む従来の構造が崩壊しつつあることに、両業界とも大変な危機感を感じています。

今回「新たな連携先」というテーマではありましたが、工事業界さまからは、工製販がそれぞれの強みを活かし、情報を共有し、提案力を向上させていくことで、新たな需要を創造できるはず!と、心強い御言葉を頂戴しました。

我々卸業組合に求められるのは、問い合わせに応じられる商品知識のみならず、まだ眠っている需要の掘り起こしができる真の提案力・協力体制の整備・情報の提供・活用と言えるでしょう。

水銀灯の製造・輸出・輸入の禁止、蛍光灯器具の生産中止を受け、日本照明工業会では、人気キャラクター「チコちゃん」を全面に打ち出し、大々的にLED取替キャンペーンを展開していますが、こちらもまだまだPRの熱が弱いと、エンドユーザーに近いお立場の電気工事店さまは感じていらっしゃいます。

3月からは「チコちゃん」キャンペーン第二弾が始まります。組合員の皆さん、チラシを手に、工事店さまとともに新たな需要の掘り起こしに行きましょう!!

工販若手経営者による意見交換会は、これまで全国単位→九州全域→そして今回の福岡県内業者による会談と、3回開催してまいりましたが、日頃よりお付き合いのある親しい関係だけに、和やかながらも踏み込んだ意見交換ができたようでした。

このような機会を設けてくださった青年部協議会の皆さまには心より感謝申し上げます。行く行くは、この会から生産的な共同提言等ができるまでに活性化できることを期待しています。