開催日 令和7年1月30日(木)
開催場所 オリエンタルホテル福岡 博多ステーション

第一部 懇談会

第10回目となる一般社団法人全九州電気工事業協会様との合同懇談・懇親会を開催。今回は全九電協様が当番幹事として進行を務めました。

安田会長は「働き手不足で仕事があっても受けられない 今や人を獲得することが仕事のような状況であるが、工販力を合わせこの難局を乗り切っていこう」とご挨拶されました。

役員改選にともない新しく就任した卸組合理事の紹介後、懇談会へ。

議題の中心は全日本電気工事業工業組合連合会主催 第5回 電気工事技能競技全国大会の九州選抜選手の素晴らしい活躍について。

全九電協 安田会長

令和6年11月27日(水)・28日(木)横浜アリーナで開催された電気工事技能競技全国大会には、九州ブロックから10名が出場し、4名の選手が表彰台に立つという見事な成績を納められました。

九州ブロックは、過去の大会でも多くの受賞者を輩出しており、表彰台の常連として他ブロックからも強く意識されています。この「強さの理由」は、選手の日頃の鍛錬はもちろんのこと、全九電協様が高い技術レベルを競い合う場として「技能競技会」を長年開催されていること、全国大会出場にむけ有意義な集合練習会を開催していることにあります。

大会の詳細については、全日本電気工事業工業組合連合会のサイトをご覧ください。https://znd.or.jp/wordpress/org/ginou/

続いて全九電協様からは、組合運営の健全化のための組織編成、人材確保に向けた教育機関との連携について説明をいただきました。青年部を中心に、危機感を持って組織として問題解決に当たる姿勢は頭が下がります。

熊本職業訓練短期大学校 「建築設備科電気工事コース」のご紹介
https://kumamoto-vtc.jp/wp-content/uploads/kvtcollege2024.pdf

当卸組合からの提出議題は、深刻化する2024年問題の現状とご協力のお願いです。

働き方改革関連法によって自動車運送事業における時間外労働が制約されたことで、商品お届けまでにこれまでよりも日数を要すること、メーカーの返品受入基準の厳格化により卸各社の企業努力では賄いきれない窮状について説明。納期に余裕を持った発注、設計の変更時には慎重なご注文をと呼びかけました。

電線供給不足の不安が未だ完全に払しょくできないなか、電気工事会社様へはご協力のお願いばかりで心苦しいですが、なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。

渡邊副理事長

第二部 懇親会

第二部懇親会は技能大会受賞者を招いて開催。出場に至るまでの組合の支援・裏話もうかがいました。

女性の部銀賞の森田選手(熊本県)は表彰式で大泣き。その涙の理由は2位という素晴らしい結果を納めたうれし泣きではなく、1位をとれなかった悔し泣きだったとか。
また、高校生の部で最優秀賞を獲得した河口雅翔(熊本県/熊本県立鹿本商工高等学校)選手は「身につけた技能を生かし、電気工事を通してたくさんの人を笑顔にしたい」と語っていたそうです。

選手のコメントからは「電気工事士」という仕事に高い誇り・志をもって向かい合っていることをうかがい知ることができました。

この大会を通して電気工事士の社会における重要な役割を知り、未来のマイスターが多く集まってくれることを願い、当組合もひきつづき応援させていただきます。

一般の部銅賞 大正水流博選手(宮崎県)
一般の部敢闘賞小城正登選手(鹿児島県)
女性の部銀賞 森田麻由実選手(熊本県)
高校生の部金賞 河口雅翔選手(熊本県)に代わって汐田副会長

受賞者は、人手不足で忙しいなか大会へ送り出してくれた社長、自分の仕事を引き受けてくれた同僚・先輩、全九電協の皆さまへの感謝を口にしていました。頑張っている人の笑顔は輝いています。

我が子のことのように受賞を喜ぶ坂本技能競技委員長(右)・永野副委員長(左)お疲れさまでした

約一時間半と短い時間でしたが、工販の交流を深め力と知恵を合わせて課題解決にあたることを確認した有意義な会となりました。今年も一年よろしくお願いいたします。