コロナ禍で2年続けて開催を見送ってきた、製販研修会を令和4年11月9日(水)・10日(木)長崎において開催。製販の交流を深めました。

第一部 製販研修会

軍艦島上陸クルーズ

明治日本の産業革命遺産「端島(軍艦島)」へ上陸

快晴、凪ぎ、陽気。完璧な気候に恵まれ、参加者90名は長崎港から南西約19kmの海上に浮かぶ孤島「端島」へ上陸致しました。

通称「軍艦島」は明治23(1890)年から三菱の経営によって主として官営八幡製鉄所向けの製鉄用原料炭を採掘・供給し、日本の近代化を支えてきた海底炭鉱の島です。

小さな海底炭坑の島は、岩礁の周りを埋め立てて造られた人工の島です。岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。最盛期の1960年には約5300人もの人が住み、当時、日本一の人口密度を誇っていました。島内には小中学校や病院などを完備、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設もあり生活の全てを島内で賄うことができたそうです。

端島炭坑の石炭はとても良質で、隣接する高島炭坑とともに日本の近代化に大きく貢献しました。しかし、主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことにより衰退の一途をたどり、1974年に閉山。島民はさまざまな思いを胸に島を去り無人島となりました。

2009年に一般の方の上陸が可能となり、現在では多くの方が上陸ツアーに参加して軍艦島を訪れています。
2015年7月世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼、造船、石炭産業~」として正式登録されました。

長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」より

当組合では、9年前の2013年、第2回 製販研修会翌日の交流会において、観光班がこの島に上陸しています。著者もそのメンバーの一人でしたが、再び訪れた島の姿に、この地の厳しい環境を思い知ることとなります。
同じアングルで撮影した写真がありますので、比較してご覧ください。

2013年の学校
2022年の姿(今回撮影)

9年前はかろうじて柱が残っていた学校の屋上部分。数年前の台風で崩壊してしまいました。
下の写真は国内最古の鉄筋コンクリート造りアパート「30号棟」です。

9年前の写真(ご参加の皆さまもお若い!)
こちらは今回撮影したもの。深刻な崩壊が進んでいます。

30号棟は調査の結果、いつ完全崩壊してもおかしくない状態にあるそうです。皆さんが次にこの島を訪れることがあったとしても、今回見た風景は二度と見られないことでしょう。
朽ちゆく文化遺産をしっかりと目に焼き付けて、一行は長崎港へ帰港。上陸証明書を受け取り、第二部の交流会会場へと向かいます。

第二部 懇親会

長崎駅近くのサンプリエールにおいて、第二部懇親会を開催。99名の皆さまが参加されました。
コロナ禍でお会いできない間に異動された方も多く、今回3割くらいの方が初めての参加でした。久しぶりの懇親の場をたっぷりと二時間半楽しみました。

2度もコロナで中止となり、足掛け3年にわたり準備を進めてくださった長崎支部の皆さま。有難うございました。

来年の開催地は宮崎県です。米良副理事長のおひざ元。早くも研修会については興味深いコースをお考えいただいているようで、開催にかける熱い意気込みをいただきました。今回を上回るご出席をいただけることと確信しております。

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